嫌いなタイプ

色々と書いてきましたが、少し箸休めと言うか…。余談で書き始めます。

私が嫌いな人。特定の人を指すわけではなく、一般論として嫌いなタイプがいます。きっと皆さんにもいると思うのですが(笑)。
・嘘つき
・偉そう
この2パターンなのです。「ふーん、普通ジャン」と言われちゃうでしょうね(笑)。
ただ、少し体験を混ぜながら続けていきますね。

まず「嘘つき」について。
ビジネスをやっていれば、様々な場面で梯子を外される場面に出会いますね。「あの人が支援してくれると信じて提案したのに」とか「あそこでコミットしてくれたのに」とか。
当然、騙されたと思っている側の勘違いもあるのでしょうが、少なからず何らかの言質に基づいて動いたと言う事でしょう。単純な嘘ではなく、こういった事をやるのも、やられるのも大嫌いなのです。逆に、こういった事がまるで社風のようになっている会社も残念ながらありますね。あ
例えば、ある中堅大手、あるいは準大手クラスのIT企業の提携先リストを拝見したときに、知り合いの勤め先のロゴが打たれていたのです。「あ、○○社の取り扱いとは珍しいですね」と聞いたところ、あまりハッキリとした返事がありません。そこで知り合いに連絡を取り「△社とアライアンス組んだんだね。君の会社、提携にはハードル高いのに凄いね!」と言ったところ…意外なほど沈んだ声で「あ、そんなズルいことするんだ…」と返事をされたのです。
まだ日本ではスタートアップに近い知り合いの会社ですが、本国ではそれなりの成果を上げていました。当然、日本風の「アライアンス」なんていう概念はなく、パートナーシップ締結のため、相手方から相当な額を支払わせ、またエンジニアの育成にもコミットさせなければなりません。これは「日本ではSIerがいないとビジネス展開ができない」という日本法人からの強い意向が基に、一種の妥協点として出来上がった規定なのだそうです。つまり日本法人としては、アライアンス先の確保を至上命題にして動いていたとも言える訳です。
そんな中、知り合いもダイレクト案件をこなしつつ、アライアンス締結に向け東奔西走している中で動いたのが△社でした。△社では既に競合先との提携があったので、最初は警戒をしたそうです。が、△社の窓口は「提携先は動きが悪い」「実際に導入してみると、導入も大変な上にお客様の評価も低い」などなど誹謗中傷のような言い方で、提携関係が破綻しかけ、更にその為に組んだチームリソースを転用する必要性を強く語っていたそうです。そうなると知り合いとしても看過は出来ませんし、日本法人も積極的に提携に向けて動き出します。こういった前向きな事があれば、プレスリリースを出して知名度を上げられるのですから、相当必死に動いたことは容易に想像できます。
ところが、そろそろ纏まるかな?と思ったところで、先方△社の担当者から「状況が変わりつつあり、一旦、白紙に戻して欲しい」という連絡が来て、そこから音信普通状態になったというのです。ある種、ここまでは「よくある話」ではあるのですが、まだ続きがありました。
△社の場合、知り合いの会社が抱えていた分野では(私も見たのですが)相当数の会社と取引があるような売り口上をしているのです。が、実態は罵詈雑言を並べ立てたベンダーしか扱っていません。これは知り合いが調べ、別の競合会社でも同じようなことをやられたと聞いたそうなのです。
まるで詐欺のような話ですが、一応「穏便に大人の対応をしてくよ」と言う彼の声から察するに、本社と掛け合いながら法的処置には入れそうも無いという諦めを感じ取りました。

さて、次の「偉そう」です。
私も「上から目線」とか「態度がでかい」と言われ続けていますが、少し違う次元の「偉そう」です。
これはまだ若かった頃、外注先のマネージャーさんとタクシーで移動していたときの事です。彼は普段から若造の私などにも丁寧に話をしてくれ、また自分の部下とも柔和に接する「良い人」だったのですが、このタクシー同乗を期に全く評価を変えてしまいました。
私などは親から「職業に貴賎なし」とか古風なことを言われていたこともあるのでしょう、外食先では「ご馳走様」、タクシーの降車時には「お世話様でした。お気をつけて」を言わないと何か気持ちが悪いのです。で、そのマネージャーさんですが、タクシーに乗るや「○○!」と大声で行き先を告げます。(あれ?○○までお願いします!とは言わないんだ)とか思いながら、社内で会話をしていると、更に「あ、そこ右!」「次の信号で」と全く敬語も使わなかったのです。明らかに見下したような言いっぷりに呆れてしまったのです。が、まぁ一種の個性だと思い、そのまま包皮していたのです。ただ、以前と違い、私から積極的に食事に誘うなどはなくなりましたが(笑)。しかし、暫くすると「あれが彼の本性だったのね」と理解できたのです。彼の配下で4人のSEさんがプロジェクトにいてくれたのですが、3ヶ月連続で一人ずつ退任していったのです。最初は異動かなにかかと考えたのですが、二人目の退任者が挨拶にきたときに「で、次のプロジェクトは?」と鎌を掛けるような質問をしてみました。すると「いや、辞めるんですよ。会社」と意外な返事が…。「へっ?次の仕事は?」と続けざまに聞くと「うーん、まだ探してるんですよね」と…。根掘り葉掘りは聞けなかったのですが、上司であるマネージャー氏が陰に廻ったときの言動に耐えられなかったこと、また前月の退任者も退職だったことを聞いてしまいました。こうなると、一応は先輩や上司にも報告しないと…。と。ただ会社として何かの対応は…。といっても、喫緊の課題は「後任の手当て」です。これを厳に依頼して終わりにしたのです。が、後任が定まらないまま、次の月には更に一人、退職されてしまい、かのマネージャー氏の会社はマネージャー氏+1名の体制、当然、辞められた方の作業負荷は別会社XXXから一名の補充は出来たものの、プロパー社員が担っている状況に追い込まれました。で、そうなると私の上司もさすがに堪えられなくなり「お願いしていた要員の手当てが間に合わないようなので、代わりはXXX社さんにお願いしますよ」と、マネージャー氏もろとも、サヨウナラとなりました。
普段、どんなに腰を低く見せていても、謂れの無い人に当たるような真似をすればお里が知れてしまいますね。

いや、この業界、こんな人、多いなぁ〜(笑)